自由診療ってなんで怪しまれる?(後編)
<JDから見る保険診療>
・決まり切った治療メニュー
・おかしな保険点数設定(いわゆる価格設定)
自由診療は、価格が自由なだけではなく、治療内容も自由に変更が効きます。そこで、安全性を担保した上で、もう一工夫!みたいなことが簡単に出来るので、技術革新も早いです。一方で保険診療ではその自由がないので、いつまでも同じやり方じゃないとダメ、みたいなことが多いです。(それでもちょっとずつ進歩はしてますけど、進歩させるための労力が大きいです)
ひざの治療でいえば、効いていないのに他に保険で認められた方法がないから、という理由でいつまでもヒアルロン酸を注射している、患者様もいわれるがままに“効果ないな、”と思いながらも続けている、という不効率なことが起こっています。
また、保険診療ではひとつひとつの治療に点数がつけられています。
その点数×10の収入が病院に入ります。
500点の治療であれば5000円ということになります。
手術でいえば、人工ひざ関節の手術には37,690点がついているので、医療機関には37万6900円が入る計算になります。
一方で関節鏡を使って、場合によっては専門的な技術が必要になる半月板縫合術は18,810点なので18万8100円と約半額。
簡単に終わる場合と難渋する場合との差があるので、この金額が安いか高いかの評価は難しいとはいえ、半額はないんじゃない、ってちょっと思います。
さらにひどいのは、実際に必要なのでおこなったので、その治療を申請したのにそれを評価する保険審査期間で却下されるケースがある事。
例えば、人工関節手術の際に土台の骨に穴があいていて、そこを補填するために自分の骨を移植した際に、“自家骨移植“という手技が保険点数化されているので、それを同時に申請する。ところが、自家骨移植だけは認められません、って却下されることがほとんど。
“車のエンジンとブレーキを修理したけど、エンジン分だけ支払いますね、強制的に”
って感じです。
僕たちドクターはそれでも、患者様のため、という観点でいるケースがほとんどなので、
点数が却下されるとわかっていても、必要ならその処置はおこないます。
まずいまずい、愚痴になってしまった・・・
でも、JDからみるとおかしな価格設定とか入金構造になっていることは多く感じます。
<こひつじが思う解決策>
一択です。
混合診療を解禁することです。
現在は自由診療の医療を保険診療と同時にはできない、という仕組みになっています。
これを患者様の状況やご希望によってこの部分は保険で、この部分は自由診療で、
という具合におこなうことができれば、お互いにメリットが大きいと思います。
経営に苦しむ保険医療機関にも光が差すと思います。
ホケDもJDも納得の治療選択ができるし、患者様もいろいろな選択肢が提示してもらえるし、医療機関も経営が改善するし、医療財政も保険だけじゃない選択ができることよって医療費高騰に歯止めがかけられる可能性がある。
「三方よし」ではなく「四方よし」です!
