
はじめまして!リニューアルしたリソークリニックがブログも再開します!
〜再生医療と手術どちらにも対応できるクリニックをという想いから、2024年4月、膝専門のクリニックとして八丁堀の地に再度リソークリニックを開設することにしました〜
こんにちは、院長の磐田振一郎です。
2024年に八丁堀で再開したリソークリニックが、5年ぶりにブログも再開します。
またお付き合いよろしくお願いします。
僕のことをご存知ない方もいらっしゃるので、僕とクリニックの歴史?から紹介します。
僕には、整形外科医としての大きな人生の転機が2度ありました。
[転機① 勤務医からフリーランスへ]
〜医療過疎地域へ最適な医療を届けたい〜
当時、整形外科医がフリーランスになることは珍しかったのですが、そこには理由がありました。
2011年まで僕は慶應大学病院や関連病院で勤務医として膝の手術をしていましたが、なかには遠方から数時間をかけて来てくださる患者様もいらっしゃいました。
どうしてだと思いますか?
僕がスーパードクターだから!
…ではなく、その患者様の地域に膝の手術ができるドクターがいなかったからです。
膝が痛いのに遠くまで来ていただき、当時、とても心苦しい気持ちになっていたものです。
いわゆる、「医療過疎問題」です。
そのような出会いを重ねて、ゆくゆくは自分が医療過疎の地方へ出向いて手術をしたいと強く思うようになりました。
そして2011年、周囲の反対を押し切り、膝の人工関節手術や関節鏡手術の専門医としてフリーランスで仕事を始めました。
茨城、群馬、埼玉、時には関西方面へも出向きました。
「遠くて大変じゃない?」
なんていわれることも多かったのですが、自分がやりたかった事でもあり、また知らない土地での人々との触れ合いや美味しいご飯に楽しさしか感じていなかったので、移動の負担はまったく感じていませんでした。
そのようなスタイルで仕事を続けていましたが、今度は仕事をする中でよく耳にする患者様の言葉がありました。
[転機② 再生医療との出会い]
〜手術以外の選択肢を患者様へ〜
「できれば、手術したくないんだよね、、、」
「何か手術以外で、よくなる方法ってないですか?」
当時こんな言葉をよく聞いてました。
僕が患者様の立場になったらきっと同じことを思うだろうなぁと感じました。
ぼくも何か手術以外で、画期的な方法ってないのかな?
という思いはだんだん強くなっていきました。
そんな中、2015年に関節の再生医療に出会いました。
まだ一般にはほとんど行われていませんでしたし、
「どのくらい効果があるのか?」
「どんなやり方がいいのか」
など、まだまだ発展途上の状況でしたが、運命的なものを感じました。
僕自身、再生医療の分野は、完全に畑違いでしたし、知識もなかったので、
久々に?いろんな本や資料、論文を読んで勉強しました。
手術は自分の仕事として続けながらも、この再生医療をもっと深く学びたいな、と思っていましたが、当時は学べる施設やドクターは皆無でした。
これはもう自分で学びながらこの治療を推し進めていくしかないかと思い、
2017年に関節専門の再生医療クリニックであるリソークリニックを開院しました。
論文や研究報告などいわゆるエビデンス(科学的根拠)にのっとりつつ、
僕なりのアレンジを加えながら研鑽を積んで、3年くらいでいろいろなことがだいぶわかり、治療効果も上がり、自分の治療法も確立できました。
しかし、患者様を待つのではなく、困っている患者様の元へ自分が出向くというフリーランスのスタイルのニーズも感じていて、常に心の中では葛藤していました。
そして2020年、コロナの影響もあり、再生医療もいろいろな場所でやるスタイルにしようと思い、一旦リソークリニックを閉院しました。
往診などで再生医療をおこない、手術はそのままフリーランスで継続する、というスタイルに変更しました。
そんな中、お世話になった方から再生医療をもう一度やってもらえないか?
というご要望をいただきました。
まだまだ国内での幹細胞を使った再生医療は整形外科医の中でもあまり知識をもっている人は少ない状況ではありましたが、すでに自分の中では
*どのような方に効果が出やすいのか?
*どのようにすれば効果が出やすいのか?
という疑問に対して一定の答えをもっていたので、
再生医療と手術どちらにも対応できるクリニックをという想いから、2024年4月、膝専門のクリニックとして八丁堀の地に再度リソークリニックを開設することにしました。
今回はクリニックに細胞の培養施設も併設して、より高い治療効果を追求します。
次回は「リソークリニックのこだわり」です。
読んで下さりありがとうございました。