ひざの痛みの治療法
変形性膝関節症の場合は手術だけが選択肢になるわけではありません。
症状の程度、つまりどのくらい痛くて困っているのか?によって対処法は変わってきます。
それほど痛くない場合はシップや痛み止めの飲み薬を服用したり、
それで効果が不十分な場合には、ヒアルロン酸やステロイドといった関節への注射を打ったりします。
これによって軟骨を保護したり炎症を抑えたりします。
さらに効果が不十分な場合に手術が検討されます。
手術の場合は数パターンの手術法があります。
よく知られているのは人工関節手術です。ひざの関節の表面を薄く切り取って、チタンなどのメタルでできた人工関節をかぶせる方法です。
骨切り法というのも一般的です。これは変形を矯正して荷重分散をするための手術です。
すねの骨を一部切ったり、そこに切り込みを入れる方法です。
最近では再生医療という方法も注目されています。
血液の血小板という成分の中に存在する成長因子をとりだして、関節にうつPRP治療は、関節のダメージを治そうとする働きを促す方法です。
さらに、軟骨のもとになる幹細胞をご自身の組織から取り出し、培養して数を増やして注射でひざへ戻す方法もあります。
自分の幹細胞を使って修復するというこの方式は、痛みの根本的な解決策として期待が持たれるメソッドです。